アカイ人、ギリシャ語Achaios、ホメロスにダナイ人、アルゲイ人とともにトロイを包囲したギリシャ人とされる古代ギリシャ人のいずれかである。 ホメロスが描いた彼らの地域(ギリシャ本土と西の島々、クレタ島、ロードス島、キクラデス諸島を除く隣接する島々)は、考古学によって明らかになった紀元前14世紀から13世紀にかけてのミケーネ人の活動によってまさにカバーされた地域である。 このことや他の証拠から、一部の権威者はアカイア人とミケーネ人を同一視している。 また、アカイア人がギリシャに侵入したのは、紀元前12世紀のいわゆるドーリア人の侵入以降であることを示唆する証拠もある。 少なくとも、ホメロスの描いたアカイア人の族長は、その短い系譜と、軍役や王朝間の結婚によってミケーネの王権に入り込んだという名声を持ち、ミケーネ世界の最後の、戦争好きで半蛮な時期に、彼らの比較的近親のドーリア人に取って代わられるまで数世代だけ権力を保持した可能性がある。 歴史上、ペロポネソス半島北部のアカイア人は、ヘロドトスによって、この初期のアカイア人の子孫であるとされた。 紀元前14〜13世紀のヒッタイトの文書に登場するアヒヤワという名は、アカイア人と同定されることもあるが、これには異論がある
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