目的:アムロジピンとアトルバスタチンの1剤と2剤の持続性。 高血圧と脂質異常症の治療において、1剤併用と2剤併用を比較し、患者の治療継続性を検討すること。
デザインと設定。 2005年4月から2010年3月までのPharmaceutical Benefits Schemeの請求記録を用いたポストホック・オブザベーションの評価。
参加者。 オーストラリアの長期コンセッションカード保有者の10%無作為抽出サンプルを分析した。 アムロジピンとアトルバスタチンの2剤併用、またはアムロジピンとアトルバスタチンの両方を含む1剤併用(AA)を開始し、過去6ヶ月間にどちらの併用方法も調剤されなかった患者を対象とした。
主なアウトカム評価項目。 1ヵ月後に最初の再処方箋を充填できなかった患者、12ヵ月後に治療が継続できなかった患者の割合、および継続時間の中央値(MPT)を測定した。
結果 AA単剤を処方された患者4146人のうち,11%が最初の再処方を満たすことができず,33%が12か月までに治療を中止していた(MPT,35か月)。 アムロジピンとアトルバスタチンを2錠で処方された6204人のうち,23%が最初のリピート処方に応じず,59%が12カ月までに治療を中止していた(MPT,7カ月)。 多変量モデルでは、1剤治療の中止は、前治療がない場合は165%増加したが、カルシウム拮抗薬やスタチンによる前治療がない場合は48%〜55%しか増加しなかった。 単剤でのMPTは、降圧治療の既往がない人では8ヵ月であったが、降圧治療の既往がある人では37ヵ月以上であった。
結論 高血圧および脂質異常症の管理において,1剤併用療法は2剤併用療法と比較して長期継続性に優れていた。