ドナテッロがバシリカの主祭壇の他にパドヴァで依頼した重要な作品は、全く別の種類のもので、亡くなったヴェネツィア軍の大将、ガッタメラータとして知られるエラスモ・ダ・ナルニ(13701443)の騎馬像(144753)を制作することであった。 ルネサンス期の現存する最古の騎馬像である。 1258>
厚く鋳造された馬と騎手の大きな体重を、わずか4本の脚で支えるのは、技術的に大変なことであった。 ドナテッロは、古代の原型(パドヴァに近いヴェネツィアのサン・マルコの馬と同様)のように、片方の前ひずめを自由に上げたいと思ったが、あえてそうしなかった。 その代わりに、戦場に都合よく転がっている大砲の玉で支えるという工夫をしたのである。 将軍は、ローマ風の刈り上げの髪型と、古典的な軽戦闘馬を使い、英雄的な行動派として見事に描かれ、理想化されている。 鎧のディテールも古代を思わせるが、長いブロードソードと大砲の玉は現代の戦争を反映している。 このイメージはヴェロッキオを刺激し、レオナルド・ダ・ヴィンチに挑戦し、最終的には150年後のジャンボローニャの作品の中で、君主にふさわしい象徴として、ヨーロッパのすべての大きな広場に広まったのである
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