モーメント(moment)は中世の時間の単位であった。 日時計の影の動きは、1太陽時間のうち、日の出から日没までの期間の12分の1である40の瞬間をカバーしていた。 太陽時の長さは、日の長さによって決まり、季節によっても変わる。 そのため、現代の秒の長さは決まっていないが、平均すると1秒は90秒に相当する。 太陽の1日は24時間に分けられるが、その長さは等しいものと等しくないものがあり、前者を自然時間または赤道時間といい、後者を人工時間という。
カロリング朝時代に描かれた、一日と一週間の分割を示す二つの円形の図。 (Clm 14456 fol. 71r)から。 1日は24時間に分割され、各時間は4パンクタ、10ミヌタ、または40モメンタに分割される。 同様に、1週間は7日に分けられ、各日は96パンクタ、240分、960モメンタに分けられる。
この単位は、13世紀後半に機械時計と60進法が導入される以前に中世の計算家が使用していた。 この単位は日常生活では使われなかったでしょう。
モーメントに関する最も古い文献は、8世紀のBedeの著作で、1太陽時間=4ポイント=5月ポイント=10分=15パーツ=40モーメントと記述されています。 その5世紀後には、Bartholomeus Anglicusが初期の百科事典『De Proprietatibus Rerum (On the Properties of Things)』で、またRoger Baconが、その頃までには、瞬間はさらに47原子で12オンスに細分されていたが、当時使われていた機器では、このように分割して観察することは不可能だった
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