しかし、完璧な写真を撮るために不法侵入やゴミを捨てる観光客を快くは思わない人がいるようです。
2001年のスタジオジブリのアニメ映画「千と千尋の神隠し」を見たことがある人なら、映画の中で最も不思議な瞬間の1つを思い出すことができるでしょう。映画の主役である千尋が、水没した線路の上で浅瀬を進む列車の旅に出るところです。
その温かく絵になる光景は、映画を観た後もずっと視聴者の心に残るため、もし現実で再現できる可能性があるなら、ファンはわざわざそれを体験しに行くだろう。
下灘駅とジブリ映画の水辺の駅が似ていることは確かに印象的ですが、この地域に観光客が集まっているのは、近くにある水没した線路なのです。
下灘の線路は、実は駅近くの造船所内にあり、立ち入り禁止になっている。
所有者によると、毎日約100人が訪れ、敷地内にゴミを放置し、私有地に侵入している。
▼ 禁止区域というより観光地みたいな場所ですね。
現在、オーナーはこの問題を皆に警告するために Facebook を利用しており、人々は、残されたゴミや敷地内の立ち入り禁止のサインを示す写真とともに、このメッセージをオンラインでシェアしています。 私たちは造船所です。 決して「千と千尋の神隠し」のモデルのようなものではありません。 隠れ家」でも「癒し処」でもありません。 ここは船を吊り上げ、修理する場所です。 線路は私たちの作業道具なのです。 自分の作業道具を人が踏んでも平気か? 毎日100人の人が来ても平気ですか? お願いです もう来ないでください」
ネット上でシェアが続く中、私鉄の名古屋鉄道が運営する名鉄常滑線は、公式ツイッターでこんなツイートをし、皆に正すようにした。
「千と千尋の神隠し」に登場する電車のモチーフは、台風で水没した時の名鉄常滑線です。
車体の顔は、当時の名鉄電車に驚くほど似ています。
ちなみにこの電車は「芋虫」と呼ばれていたそうです。
この2つの列車の類似性は否定できず、1959年のベラ台風で起きた水害は、当時、千と千尋の神隠しの宮崎駿監督が18歳だったはずの時期に日本中のニュースとなった。
宮崎駿監督自身が、造船所の敷地内への侵入を阻止するために何か声明を出すかどうかは分からないが、ジブリファンはこのメッセージに注目して、撮影は下灘駅周辺で行うべきだろう。 また、千と千尋の神隠しのロケ地である千葉の江川海岸にも行ってみよう。