アキレス腱周囲炎(APT)49名(両側11名)とretrocalcanear bursitis(RCB)31名(両側5名)に外科治療を行った(合計96ヒール)。 APT群は男性37名、女性12名、平均年齢38.4歳、RCB群は男性26名、女性5名、平均年齢32.3歳であった。 APT群45名、RCB群30名がスポーツに積極的であった。 全例が少なくとも6ヶ月間(6ヶ月から13年の範囲)保存的治療を受けていたが,症状は緩和されなかった. 手術方法は,APT群では両側十字筋膜の縦切開と筋膜とKager三角形の底部の癒着のトリミング,RCB群では踵骨後上角の切除であった. スポーツ復帰能力を評価するため,術後2~11年目にAPT群42例(47件),RCB群25例(28件)の治癒結果をアンケートにより評価した. その結果,APT群では27名が優秀,11名が良好,7名が普通,2名が不良であり,RCB群では13名が優秀,10名が良好,2名が普通,3名が不良であった. 保存的治療を行っても症状が改善しない患者に対するAPTおよびRCBの手術治療は,大多数の症例で良好な結果をもたらすと思われる
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