モルタルの圧縮強度および割裂引張力に及ぼす構成材料および種々の混合比の影響を実験的に研究し報告した。 本研究では,セメント/砂比1:2,1:2.5,1:3を使用した. 各セメント/砂比において,水/セメント比は0.30から0.65まで0.05の一定増分で変化させた. すべてのモルタルについて,3日,7日および28日経過後の圧縮強度を測定した. 実験結果から,モルタルの強度に影響を及ぼす重要なパラメータは水セメント比であり,エイブラムスの一般化法則は圧縮および割裂引張においてモルタルに適用可能であることが確認された. また,エイブラムスの一般化則は,圧縮および引張のいずれにも適用可能であることがわかった. その結果,Abramsの法則は水セメント比が0.40以上のモルタルに適用できることが確認された. また,水セメント比を用いたモルタルの圧縮強度の予測式が提案された.