現在、米国人口のほぼ3分の2は体重過多か肥満である。 非感染性の合併症に加え、肥満は下肢蜂巣炎を含む感染症の素因となる。 病的肥満者における腹壁蜂巣炎の症例は存在するが、これまでこの症候群について正式に言及した文献はない。 そこでわれわれは,病的肥満を合併した腹壁蜂巣炎のわれわれの臨床経験をレビューした. 1998年1月から2003年8月の間にMayo Clinicを受診した,蜂巣炎と病的肥満の両方を有する患者を特定するために,レトロスペクティブデータベース検索を実施した. これらの患者について,臨床データおよび微生物学的データを収集した. 特定された蜂巣炎 260 例のうち,24 例(9.2%)は病的肥満と腹壁蜂巣炎を有していた. 24例の平均年齢は47歳(範囲22-70)で,3分の2以上が女性であった. 平均体格指数(BMI)は62.3(範囲39.6-108.6)であった。 17名(70.8%)が腹部手術の遠隔歴を有していた。 16例は23回の入院を必要とした。 5人の患者が蜂巣炎の合併症を発症し、7人(29.1%)の患者が研究期間中に蜂巣炎を再発させた。 腹壁蜂巣炎は病的肥満の患者に特有の感染性合併症である。 治療と予防の戦略を開発するために、この病気の病態をより明確にするためのさらなる研究が必要である。