一般情報
AGRYLIN (anagrelide HCI) は、血小板数の上昇を特徴とする生命にかかわる必須血小板血症の治療薬として初めて承認を受けた医薬品です。 本疾患は、心臓発作や脳卒中などの血栓症に関連する有害事象の発生率が異常に高いことが特徴です。 AGRYLINは、血小板数の上昇と血栓症のリスクを軽減するために、本態性血小板減少症の治療に適応を有しています。
これまで、過剰な血小板数の治療には未承認薬が使用されてきましたが、白血球減少症(白血球の減少)、貧血(赤血球の減少)、一部の治療では白血病発症の疑いなどの欠点を持っています。
一方、AGRYLINは、治療用量では白血球数および赤血球数に有意な変動はなく、白血病発生の可能性は認められていません。 本剤の添付文書には、無症状の若年者の本態性血小板血症の治療に関するガイドラインが記載されています。
臨床結果
3つの臨床試験において、合計551名の本態性血小板血症の患者様にAGRYLINが投与されました。 最も頻繁に報告された副作用は、頭痛、動悸、下痢、腹痛など軽度であり、自己限定的なものでした。