Object: 頸椎の癒合には,頸椎前方除圧術(ACD),ACD with interbody fusion(ACDF),ACDF with placement of anterior plate system(ACDFP),コレクトミー,コレクトミー with plate placementが用いられている。 著者らは、1990年以降に発表された研究のメタ分析を行い、1、2、3レベルの椎間板変性疾患の患者に対して、それぞれの術式で達成された癒合率を報告した。
結論 予想される癒合率は、手術の意思決定の指針となりうるいくつかの要因の一つである。 頚椎前方除圧術と固定術は高い癒合率をもたらす。 著者らの研究の結果、融合するレベルの数にかかわらず、頚椎前方プレートシステムの使用は融合率を有意に高めることが示された。 椎間板2レベルの疾患では、プレートシステムによるACDとプレートシステムによるコルペクトミーとの間に有意差はなかった。 しかし、3ディスクレベルの疾患では、プレート設置によるコルペクトミーはプレート設置による椎間板切除術よりも高い癒合率と関連することを示す証拠がある。