Acetobacter xylinum subsp. sucrofermentans BPR 2001によるセルロース生産には、いくつかの有機窒素源からコーン・スティーブ・リカー(CSL)が最も適していることが判明した。 CSLからしか検出されない乳酸を他の窒素源を含む培地に添加すると、セルロース生産はCSL培地と同程度に促進された。 乳酸は培養初期に細胞増殖を促進することがわかり、呼吸鎖と結合して増殖のためのエネルギーを生成する機能があることが示された。 したがって、乳酸はTCAサイクルを駆動する促進剤であると同時にエネルギー産生剤として働き、セルロースの高生産と細胞の急速な増殖をもたらすと推測された。
また、各種アミノ酸の効果についても検討した。 L-メチオニンは、高いセルロース収量と培養の初期段階での細胞成長の刺激に必須であることがわかった。
これらの観察に基づいて、乳酸とメチオニンを含む定義された合成培地を処方し、ジャー発酵槽培養でCSL培地で生産したセルロースの90%に達することができた。