Background: 自動車事故に遭った患者は,無傷あるいは軽傷であっても長期的な苦痛を経験することがある。 軽傷や身体的損傷のない患者を放置することで、将来の健康問題に影響を及ぼす危険性がある。 本研究の目的は、自動車事故に遭い軽傷または無傷の患者に対して「ケアリング・タッチ」(触診、ヒーリングタッチ)からなる早期看護介入を行った後の痛みなどに関する患者の主観的経験や重要視する要素を探ることである。
Methods: 混合法によるアプローチを行った。 質的成果は個人面接から得られたテーマであった。 量的成果は痛みの視覚的アナログスケール(VAS,0-100),首尾一貫感(SOC),心的外傷後ストレス(IES-R),健康状態(EQ-5D指標とEQ-5D自己評価健康度)で測定した。 対象患者124名のうち41名が研究への参加に同意した。 27名の患者が6ヶ月後のフォローアップを完了し、触診マッサージまたはヒーリングタッチの治療を最大8回受けた。
結果 患者は、ケアリング・タッチが、患者の苦しみに対する物理的な「アンカー」として機能し、患者が自分の身体が「オフ」になっているような感覚から「目覚め」へと移行するのを促進することによって、トラウマの回復を助けるかもしれないと報告した。 患者さんは、思いやりのあるケアを受け、痛みが和らぐ瞬間を経験することができました。 VASによる痛みの評価は、ケアリング・タッチの治療セッションの直後とフォローアップ期間の両方で、有意に減少しました。 VASの中央値(p < 0.001)とIES-R(p 0.002)は事故後6ヶ月で減少したが、EQ-5D指標は増加した(p < 0.001)。 SOCやEQ-5Dの自己評価健康度スコアに経時的な統計的有意差は認められなかった。
Conclusions: 軽傷または身体的損傷のないMVA患者のケアにおいて、思いやりのあるタッチの介入は、事故後6か月までの患者の痛みの減少およびウェルビーイングの改善と関連していた。
試験の登録。 ClinicalTrials.gov Id: NCT02610205 . 日付 2015年11月25日