本章の焦点は、マウスやラット以外のげっ歯類を、人間の重要な疾患のモデルとして使用することを説明することである。 この章では、基本的な種の生物学と飼育に関する情報を制限し、代わりにサンドラットの研究用途に焦点を当てる。 Psammomys(サンドラット)はGerbillinae亜科に属するげっ歯類である。 サンドラットの糖尿病は、高インスリン血症を伴う軽度の高血糖から、ケトアシドーシスを伴う低インスリン血症まであり、生存期間の短い末期状態である。 Psammomysは主に、サンドフライがヒトに感染させる寄生虫Leishmania tropicaの中間宿主であることが判明しており、重要視されている。 さらに、Psammomysは寄生虫Leishmania tropicaの中間宿主であり、高エネルギー(HE)食(可消化エネルギー-2.93 kcal/g)と表示された実験用の標準食を自由に与えると、非近交系子孫に予想されるさまざまな表現型特性を示すことがわかり、関心を集めるようになった
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