Aim: High-flow-oxygen-therapy is provided by various techniques and patient interfaces, resulting to various inspired-fraction of oxygen (FiO2) and airway-pressure level. しかし、気管内測定はこれまで行われていない。
Methods: 3種類の酸素供給装置を評価した。 1)標準的な高流量酸素マスク(リザーバーバッグ付き),2)Optiflow(TM)-高流量鼻カニューレ,3)Boussignac(TM)-酸素療法システムである。 主な判定基準は,気管内圧とFiO2であった. 集中治療室患者10名を対象に,3種類の酸素流量(15,30,45L/min)および2種類の気道密閉条件(開口,閉口)で,無作為にクロスオーバー評価した. 気管切開チューブの穴から挿入した気管カテーテルにより,気道内圧とFiO2を測定した. 快適性は自己申告により評価した。 データは中央値で示した。
結果 1)酸素供給装置については、BoussignacTMはOptiflow(TM)(2cmH2O、P<0.001)と比較して、最も高い平均気管内圧(13.9cmH20)を提供した。 ブシニャックTMは吸気・呼気とも気道圧がプラスであるのに対し、オプティフローTMは呼気のみ気道圧がプラスであった。 また,リザーバーバッグ・フェイスマスクでは,ほぼゼロに近い気道圧が得られた. FiO2については、Boussignac(TM)(80%)に比べ、Optiflow(TM)とフェイスマスク(90%)で最高値が得られた、P <0.01. 2)酸素流量については,フェイスマスクの気道圧を除く3つの装置で,気道圧およびFiO2が酸素流量とともに系統的に増加した. 3)開口位については,Optiflow(TM)のみ平均気道圧が低下した(2 vs. 0.6 cmH2O, P<0.001). 口を開けてもFiO2にはほとんど影響がなかった。 4) 最後に、不快指数はOptiflow(TM)、リザーバーバッグ・フェイスマスクともにBoussignac(TM)と比較して低い、P<0.01。
結論 ブシニャック(TM)は吸気・呼気ともに口の位置とは無関係に気道陽圧を発生させる唯一のデバイスである. オプティフロー(TM)は低い気道陽圧(<4cmH2O)で、口閉に大きく依存する。 リザーバーバッグ・フェイスマスクでは、気道陽圧は得られない。 一方、FiO2はBoussignac(TM)よりもOptiflow(TM)とリザーバーバッグ・フェイスマスクの方がわずかに、しかし有意に高い値を示した。 不快感はOptiflow(TM)とReservoir-Bag-facemaskで少なかった。