Aims: Acarboseはよく知られた抗糖尿病薬で、緩やかな体重減少作用を示すことが知られている。 本研究の目的は、肥満の被験者において食事療法により体重を大幅に減少させた後、体重維持を改善するアカルボースの可能性を評価することであった。
デザイン 6ヶ月間のフォローアップ期間におけるアカルボースの体重変化に対する効果を検討した無作為化二重盲検プラセボ対照試験。
患者と方法 BMIが>または=32、<または=38 kg/m2の肥満被験者110名が試験に参加し、10~16週間の超低カロリーダイエットプログラムを受け、体重減少が開始された。 その後、被験者はアカルボースまたはプラセボを26 +/- 2週間投与するよう無作為に選択された。 主要評価項目は体重であった。 有効性の主要解析は、per-protocol集団(n = 75)を対象に行われた。
結果 初期平均体重が10.0±3.4kg減少した後、54名の被験者にアカルボースの増量投与、56名の被験者にプラセボ投与が行われた。 14週間の追跡調査後,両群の体重に変化はなかった。 26週後、アカルボース群37名、プラセボ群38名において、後者では0.6kgの小さな体重増加が認められたが、アカルボース投与下では体重増加は認められなかった(p=0.38、初期体重を共変量とした共分散解析)。
結論 低カロリー食を行い、体重の大幅な減少を達成した肥満者において、アカルボース投与は体重減少を安定させるという非常にささやかな、有意ではない効果しかもたらさない。 したがって、アカルボースは、減量後の肥満者における体重維持を改善するための有用な補助剤とはならない。