AA6082 は成形性、溶接性がよく自動車ボディ構造用材として人気のある材料です。 本研究では、T6条件におけるAA6082の応力緩和および時効挙動について、160℃、12時間の3種類の初期応力による応力緩和試験を行い、1、3、5および12時間の中断試験とその後の一軸引張試験を行い、材料の降伏強度に及ぼす時効時間の影響について検討した。 その結果,初期応力173, 198, 225 MPaで12時間の応力緩和試験後,緩和された応力はそれぞれ初期応力の19.4 %, 24.3 %, 25.6 %であることが示された。 また,時効期間中,材料の降伏強度の変化は軽微であることが確認された。 さらに、クリープ時効成形過程におけるAA6082の応力緩和挙動をモデル化するための統一構成方程式を較正し、AA6082の関連材料定数を決定した。 その結果、応力緩和挙動に関して、実験データと計算結果の間に密接な一致が見られた。 本研究は、AA6082材の応力緩和挙動を理解するのに役立ち、AA6082材の工業分野でのCAF適用を促進するものである
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