Objective: 本研究の目的は、黄色ブドウ球菌と緑膿菌の2つの細菌に対する405nmと470nmの光の殺菌効果をin vitroで明らかにすることであった。
背景データ 紫外線が細菌を殺すことはよく知られているが、最近の研究では青色光でもある程度同様の効果が得られることが示されているので、紫外線の殺菌作用は特殊なものではないかもしれない。 青色光の効果は、波長、線量、細菌の性質によって異なるようなので、この研究を行った。
Methods: 2種類の一般的な好気性菌である黄色ブドウ球菌と緑膿菌、および嫌気性菌であるPropionibacterium acnesを試験対象としました。 各生物は405nmと470nmに発光ピークを持つスーパールミナスダイオードプローブで処理された。 処理は1、3、5、10、15Jcm2の線量になるように時間を設定した。 コロニーカウントが行われ、未処理のコントロールと比較された。
結果 405nmの光は、緑膿菌と黄色ブドウ球菌に対して用量依存的に殺菌効果を示し(p < .05)、それぞれ95.1%とほぼ90%の殺菌率を達成した。 470nmの光は、すべての線量レベルで緑膿菌を効果的に殺傷したが、黄色ブドウ球菌は10J cm2と15J cm2でのみ殺傷した。 この波長では、緑膿菌と黄色ブドウ球菌のそれぞれ96.5%と62%という高い減少率を達成した。 嫌気性Propionibacterium acnesに対しては、2つの波長とも殺菌作用は認められなかった。
結論 試験管内で、405nmと470nmの青色光は、緑膿菌と黄色ブドウ球菌に用量依存的な殺菌効果をもたらすが、プロピオニバクテリウム・アクネスには効果がないことが示された。