クンストカンマーとは、17世紀にヨーロッパ各地の王侯貴族に流行したコレクターズ・キャビネット(小部屋)のことで、その名称は「Kunstkammer」。 王侯貴族の「芸術の間」には、人工的なものから自然界のものまで、さまざまな不思議なものが収められていたのが一般的でした。 世界の縮図ともいうべきこの部屋は、美術や自然に精通し、収集家としての手腕を訪問者に印象づけることを目的としていました。 MFAのクンストカンマーでは、琥珀や象牙、オウムガイやヤシガイなどのエキゾチックな素材のオブジェ、銅や硬石に描かれた絵画、時計やオートマタ(自己作動型機械)などの優れた金属工芸品を展示しています。 このギャラリーでは、クンストカンマーが所蔵する2つの貴重な作品について、インタラクティブな展示を行っています。「ディアナと鹿のオートマトン」と「蓋付き杯(グローブスポカル)」のすぐ下に置かれたiPadで、作品が動く様子をビデオで見たり、作品の豊かなディテールをじっくりと観察したりすることができます。 ディアナと雄鹿の自動人形」は、ドイツの時計職人ロルフ・ラングがオリジナルのモーターを再現し、テーブルの上をジグザグに動く様子を動画で見ることができます。 カバーリング・カップ(Globuspokal)の内部が明らかになったショートビデオをご覧ください
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