OSPF(オープン最短パスファースト)では、メトリックの値として「Cost」を使い、コスト計算には100MbpsのReference Bandwidthを使用します。
コストの計算式は,Reference Bandwidthをインタフェース帯域で割った値です。 例えば,10Mbpsのイーサネットの場合,OSPFのメトリックコスト値は100Mbps÷10Mbps=10となります。
OSPFのデフォルトのReference Bandwidthは100 Mbpsであり,デフォルトのOSPFコスト計算式は100 Mbpsより速い帯域のインタフェースを区別していません。 最近は1Gbpsや10Gbpsのリンクも一般的になっています。
デフォルトのOSPFメトリックCost値の計算によると,Fast Ethernetインタフェース(100 Mbps)とGigabit Ethernetインタフェース(1 Gbps)のデフォルトOSPF Costは同じになるそうです。
デフォルトの動作を変更したい場合は,OSPFルーティングプロセスの「auto-cost」コマンドでコストの計算式を調整できます。 OSPFのデフォルトの参照帯域を変更する場合は,すべてのOSPFルータでOSPFの参照帯域を変更していることを確認してください。
次の表に,インタフェース帯域別のOSPFデフォルトコスト値の一覧を示します。
Bandwidth | OSPF Cost |
100 Gbps | 1 |
40 Gbps | 1 |
10 Gbps | 1 | 10 Gbps Gbps | 1 |
1 Gbps | 1 |
100 Mbps | 1 |
10 Mbps | 10 |
1.544 Mbps | 64 |
768 Kbps | 133 |
384 Kbps | 266 |
128 Kbps | 781 |