Background: ビスフォスフォネートの経口剤であるアレンドロネートは、週1回投与の70mgと1日1回投与の10mgの製剤があり、骨粗鬆症の治療薬として利用されています。
目的 本研究では,アレンドロネートの週1回投与と1日1回投与の患者嗜好を明らかにし,患者がどちらの治療レジメンがより便利で,長期間継続しやすいと考えているかを明らかにすることを目的としている。
Methods: 多施設共同無作為化非盲検嗜好試験で,閉経後の骨粗鬆症女性を登録し,クロスオーバー方式で9週間の治療を行った(各試験レジメンを4週間投与し,1週間のウォッシュアウト期間を置く)。 試験レジメンは、週1回投与のアレンドロネート70 mgと1日1回投与のアレンドロネート10 mgです。 主要評価項目および副次的評価項目は、患者が記入する質問票によって評価された。 有害事象(AE)は、試験薬に対する患者の忍容性を評価するために記録されました。
結果 合計324名の患者が適格要件を満たし,288名が治療に割り付けられ,287名(平均年齢64.8歳)が治療を受け,272名がアンケートを完了し,266名が試験を完了した。 アンケートに回答した患者のうち,235名が10 mg 1日1回投与法よりも70 mg 1週1回投与法を好んだ(86.4% vs 9.2%;P<3248> 0.001)。 また、ほとんどの患者は、週1回投与は1日1回投与よりも便利であり(89.0% vs. 7.7%; P < 0.001)、長期のコンプライアンスを達成できると考えていた(87.5% vs. 8.5%; P < 0.001). 臨床的なAEは、週1回投与のアレンドロネートでは30.7%、1日1回投与のアレンドロネートでは30%で報告され、治療間の有意差はなかった。
結論 本試験で週1回投与のアレンドロネート70mgと1日1回投与のアレンドロネート10mgを比較したところ、週1回投与のアレンドロネート70mgが望ましい投与法であった。