It’s All About Efficiency And Effectiveness
大きな風の中でのセーリングは楽しくて刺激的、時にはストレスが多く、うまくいかなければ高くつくこともあるでしょう。 風が吹いてきたら素早く簡単にセイルを短くすることが、セイルとクルーをケアするカギとなる。 昨年のロレックス・シドニー・ホバート・ヨットレースでは、最初の晩の南風の変化でセイルにダメージを受け、多くのチームがリタイアを余儀なくされました。 そこで今年のレースに向けて、典型的なメインセイルのリーフィングシステムと、リーフィング時の手入れのコツを紹介します。
メインセイルのリーフィングシステムには多くの種類があります。
まず練習すること
リーフはクルーにとって安全であり、かつ高速である必要があります。 リーフィングを効率よく行うには、ドックで(すべてのライン、ノット、クリップを正しく配置するために)、そして水上で、練習、練習、練習をすることです。 乗組員全員で時間をかけて、適度なコンディションのもとで作業を行いましょう。 負荷がかかった状態ですべてをチェックし、メインハリヤードをマークして、ラフをリーフホーンやクリップにかけるにはどの程度セイルを下げなければならないかを確認します。 メインセイルのリーフ部分を縛るためのリーフタイを測り、スプレッダーのチャフドットが正しい位置にあるかどうかチェックします。 次回はプレッシャーがかかるし、暗くて風も強いので、クルー全員でこの作業をするのは良いことです。
スラブ・リーフィング
最近、メインセイルのリーフィングには様々な方式がありますが、最も一般的な方式はスラブ・リーフィングでしょう。 90%のフリートがこの方法でメインセイルをリーフしており、正しく行えば最もシンプルで信頼性の高いシステムです。 まずラフのリーフポイントを固定し、次にクリューのリーフポイントをブームのアウトボード側に引き、セイルのフット部分がきれいにフラットになるようにします。
ラフの固定
スラブリーフィングの前方には、リーフィングホーン、カンナムフック、ブームのラフラインのいずれかがついています。 セイルには、ウェブループ、フロッピーリング、プレスリングなど、ラフエンドをしっかり固定できるような、ボートに合ったフィッティングが必要です。 どのようなシステムであっても、ラフにリーフポイントを固定するのが簡単で早くなければなりません。 タックが後方に流れすぎると、セイルがコースから外れたり、裂けたりします。
この写真はオフショアのメインセイルをリーフしたときのラフエンドです。 カニンガムをマストのアイレットに通し、グースネックに通してリーフしたタックを固定します。 ボートによっては、ボルトロープがリグと一直線になり、後方に傾斜してフィーダーに負荷がかからないように注意します。 カニンガムフックやアイレットが前に出ていないと、リーフポイントの上のスライドがすべての荷重を受けることになります。
アウトボードエンドを張る
ファーストリーフのアウトボードエンドは通常リーチ上のプレスリングかウェビングループにリーフラインを通すことでコントロールされます。 リーフラインはブームに巻かれた「ランニング・ボウライン」または「バントライン・ヒッチ」で固定されます。 合金製のブームでは結び目を使ってもかまいません。
結び目とリーフナッピーの位置は、クリューの位置に対して非常に重要です。 セイルを完全に張ったとき、ブームのリングから50mmほど後ろにラインがくるようにします。そうすることで、セイルをブームに近づけつつ、きちんと平らにすることができます。
リーフィング手順
作業自体は決まった順番で行い、メインシートトリマーが監督する必要があります。
- メインハリヤードを広げ、ねじれや結び目がないことを確認し、降下を遅らせ、舫い時間を長くします。
- アウトボードにリーフラインを張り、リーチに問題がないことを確認します。
- バングを完全に緩め、アウトホールを数インチ緩めます。
- メインシートトリマーはメインシートを緩め「Drop Halyard」と呼びます。
- マストはラフを引き下げ、ホーンかカニンガムクリップにセイルを固定します。
- マストはカニンガムが最大であることを確認し、「Made」と呼び、メインハリヤードを巻き上げるようにピットに合図を送ります。
- ピットはラフがしっかりするまでハリヤードを巻き上げ、ピットにアウトボードリーフラインのグラインドを指示します。
- メインシートトリマーはリーフラインを見て、グラインドがどれだけ残っているかをコールし、リーフラインがセイルを押しつぶさないように確認します。 セイルはリーフラインの引き方とタックによって、風下に押し出されたり、ブームの風上に引き寄せられたりすることがあります。
- メインシートトリマーはリーフラインに「メード」とコールし、セイルにシーティングをかけます。 (リーフラインが切れた場合、ブームの周りに固定すると次のリーフタイでセイルが裂けてしまいます)
- メインシートはリーチラインの張りをチェックします。
リーフィングの間、明確なコミュニケーションが非常に重要ですので、ジャケットのフードを外すことを検討してください。
セーリングに限らず、練習と良い道具が成功の鍵です。
(写真提供:ロレックス株式会社