この研究の目的は、英国の正常集団から採取したサンプルの24時間血圧値を測定し、サンプル内の変動に寄与する要因を検討することである。 高血圧や心血管疾患の既往のない282名の白人被験者を、地元の軽工業および一般診療所から募集した。 オフィス血圧と24時間血圧が測定された。 オフィス血圧の平均値は120/75、外来血圧の平均値は覚醒時115/72、睡眠時97/58mmHgであった。 男性では、平均診察時および覚醒時の血圧がわずかではあるが有意に高かったが、睡眠時の血圧には差がなかった。 年齢、性別、体重、身長による重段階回帰では、年齢が診察室血圧、覚醒時および睡眠時の拡張期血圧の変動を予測する最良の因子であることが示された。 しかし、年齢は変動のごく一部を占めるにすぎず、収縮期血圧の変動には寄与していなかった。 この集団の覚醒時、睡眠時、全体BPの2標準偏差の上限は、それぞれ136/86、121/73、131/82mmHgであった。 結論として、健康な英国人集団における24時間血圧に関するこれらのデータは、高血圧が疑われる患者における24時間外来血圧記録の臨床的解釈において価値があるものと思われる。